木質内装による睡眠・知的生産性への影響

木質内装による睡眠・知的生産性への影響

Q: 内装の木質化は睡眠の質や知的生産性に影響しますか?

 

A: 木材のリラックス効果により、良質な睡眠をもたらし、日中の作業効率も有意に高くなる傾向が確認されました。

 

データ1

内装の木質化率によって深睡眠時間が変わる傾向が確認されました。
木質化率0% の部屋と比較して45% の部屋と100% の部屋は、深睡眠時間が有意に長くなる傾向となりました(下図の左)。
また、木質化率の異なる部屋での睡眠後、日中の知的生産性が変わる傾向が確認されました。
木質化率0% ケースと比較して45% のケースと100% ケースではタイピングの作業成績が有意に高い傾向となりました(下図の右)。

実験状況:男性被験者(20 歳代、分析サンプル数10)。モデル住宅(表)で夕食、入浴後の夜間から翌朝における
8 時間の睡眠状態を測定。翌日、別の部屋でオフィス業務の模擬作業(タイピング作業)を実施し作業成績を評価。
出典/西村三香子ほか: 日本建築学会関東支部研究報告集, 86, 4057-4060 (2015)

データ2

室内で8時間睡眠をとったA~Eまで5名の睡眠状態を比較したところ以下の結果が得られました。
この実験により、無垢材の方が深い眠りが長く浅い眠りが短いということが分かります。つまり無垢材の部屋で眠る方が睡眠の質が高いと言えるのです。